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夜明けのセブン・イレブン [飛田給・桂荘物語]

久しぶりに学生時代の悪友・天下泰平くんから電話をもらいました。
なんでも、鳥取の銘酒・「強力」(ごうりき)を飲んでいて、
タマゴのことを思い出したのだそうです。

天下泰平くんは東京在住。
某メガバンクのエリート?行員で、なかなか文才のある男であります。
その文才は、
彼のブログ『ごちそうさまがせつなくて』において如何なく発揮されているばかりか、
(ブログ更新は途絶えたままではありますが・・・それって、どんな文才・・・)
銀行の稟議書作成にあたっても、あることないこと嘘八百八町を並べ立て、
本人曰く「いやぁ、そりゃあチミ、小説でも書いてる気分だよ」。
さすがはバブル採用です。
健全化したはずのメガバンクの不良債権問題、
再び悪化したならば、それはきっと彼のせいです。

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そりゃ、ひでーよ。 [飛田給・桂荘物語]

学生時代に所属していた秘密結社。
学校公認の秘密結社というのも変ですが、
なんとなく気分が出るでせう、秘密結社というと。

指導者はモリタ先生といいました。
総監督はツルタ先生でした。

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オーストラリアからの電話 [飛田給・桂荘物語]

伊勢崎さんは学生時代の秘密結社の先輩でした。
タマゴの恩人のひとりです。
大学4年のとき、オーストラリアへ旅立って行かれました。
ワーキングホリデーというやつです。
半年近くが過ぎ、そろそろ伊勢崎さんの帰国という頃。

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さくらのサラダバー [飛田給・桂荘物語]

みなさま、長らくすんませんでした。絶大なる不評にお応えして、ようやくスキンを元に戻しましたで。やっぱし、ヒヨコはおとなしゅうてええわ。

さて。

先日、「フォルクスのサラダバー」について書いたわけですが、それを読んで、「何言よーっだい、サラダバーって言やぁ、『さくら』だがな」と思った人もいらっしゃったことでしょう。わかっとるだで。というわけで、今回はご期待にお応えして、『さくらのサラダバー』をお送りします。

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裏日本!または新勧活動の悲哀。 [飛田給・桂荘物語]

学生時代に所属していたサークルは、男ばっかしの団体で文化系だったので、新入生の勧誘には苦労した。

まぁ、だいたい男ばっかし、という段階でイヤ~な顔をされるわけですね。新入生としては女子大生に囲まれた華やかなキャンパスライフを夢みているわけですから。(幻想を抱くな、若人よ)そこで、我々としては、「合コン、あるよ」とか「東女とか本女とか白百合とか、おつきあいがあるよ」とか、まぁ、ウソではないにせよ、限りなくウソに近いことを言って、誑かす(へー、タブラカスってこんな字なんか)わけです。

とはいっても、そこに至るまでにまずは新勧の出店に連れてこなければいけないわけですね。黙って出店に座っていても、新入生が勝手に集まってくれるようなサークルでは到底なかったので。昔は、ああいうサークルが「肩で風切って学内を闊歩した」という時代もあったそうですが、タマゴたちの頃には、最早その面影もなかった。そこで、遊撃隊が編成されるわけです。

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ああ、懐かしの飛田給。 [飛田給・桂荘物語]

なにしろ、写真っちゅうもんが苦手なもんでして、昔から。
まぁ、あれだけタマ父が写真バカですと、傍におるモンは嫌気がさすんかもしれんですけど。

まず撮るのが苦手、ですで。
ボタンやスイッチが2つ以上ついとったら怯んでしまうぐらいですけぇ、
まともにカメラっちゃなモンが弄れんっちゅうのは当たり前ですわな。
昨日もタマ父に目覚まし時計の電池交換させましたで。
タマ父、延々と目覚まし音のチェックをしとりました。
仕舞いには、家の外に持って出て、やっとりました
「目覚ましの音で家の中がうるさいけぇ」ちゃなんで言よーりましたけど、
ありゃ、外に出て、「ワシは目覚まし時計のチェックをさせられとるですで!」って
近所の人にアピールしたかっただけですで、どうせ。
なにしろ櫛で白髪を梳くのも、外にわざわざ出てやるモンですけぇな。
この前なんか、家の前の道路に出て、ほれ、なんちゅうですだ、あれは、
ミラーがあるでしょうがな、三叉路なんか車が来よーらんかいな、って見るやつ、
あれに向ってヒゲを剃りょーったですで。
ほんに目立ちたがり屋ですわいな。

写真を撮られるのも好かんですで。
後で自分の写真見て、びっくりしたことが何回もありましたけぇな。心臓によぉないですわ。
いつだか、会社で、思いがけんところに姿見が置いてあったもんだけ、
鏡に映った自分の姿を見て、「あーっ、びっくりしたぁーっ!」って言ったら、周りの人に
「ワシらぁ、毎日見とるけぇ、もうびっくりせんけど、最初はびっくりしたで」っちゃなんで
言われたことがありますで。
だけぇ、写真撮られるのは好かんです。

その写真が苦手、っちゅうせいで、
学生時代に住んどった飛田給の写真っちゅうのがほとんでないです。
まぁ、あそこは田舎でしたけぇな、そう簡単には変わらんだらぁ、ちゃなんで思っとったですけど、
アッちゅう間に変わったですで。サッカー場が出来たせいですで。

なんだぁ、しばらく経って行ってみりゃあ、駅はとんでもない巨大駅になっとるし、
住んどった桂荘は跡形もなぁて、駅前ロータリーになっとるし。
ありゃー、こんなことだったらアパート周辺の写真を撮っときゃあよかった、って思ったですけど、
後の祭りですがな。

ちゃなんで嘆いとったですけどなぁ、「持つべきものは同期」ですな、
学生時代のサークル仲間のKN弁護士がわざわざメールをくれて、
昔の飛田給の駅舎の絵が、あるカレンダーに載っとった、って教えてくれたですで。
携帯で撮った写真までつけて。
おまけに携帯じゃあ画像がよぉないけぇって、
同じくサークル同期のテレビ局勤務・SZ君に言って、
ちゃーんとした写真を入手できるようにしてくれたですで。
ほんに、タマゴはこれ見て、「これだがなー!毎日この改札を通ったもんだがなー!」って
感激したですで。感激のあまり、SZ君撮影の写真を2枚公開しちゃいますで。
駅に向って左には駅前マーケットがあって、巨人ファンの八百屋のおじさんがおんさったですで。
タマゴはときどき「トマト1個、ください」ちゃなんで、ケチな買い方しとったですで。
お肉屋さんでは「豚の小間切、200g」ちゃなんで、ちょっと見栄はっとったですで。
100gでええのに。
駅前マーケットから30秒ほど行ったところに桂荘はあったですで。
大家さん、おじさんはタマゴが卒業して数年で亡くなりんさったですけど、
おばさんは80歳越えんさった今もまだお元気ですで。
再開発のときに、世田谷線沿線の南田洋子邸の隣に引越されたですけど、
数年前に一度お訪ねしたら、ごっつい喜んでもらえたですで。
あんまり昔どおりによぉ喋ったもんですけぇ、帰りの新幹線に乗り遅れたですで。
危うく乗継できずに、その日のうちに鳥取に帰れんところでしたで。
のぞみの指定を取っとったのに、京都までデッキに立ったままだったですで。
乗継を心配しとるタマゴにJRの車掌さんは親切でしたで。

ほんに、懐かしい駅前風景ですで。
好いとった女の子がこの改札抜けて、そぼ降る雨の中、傘さして、
タマゴの部屋に来よーったもんですで。(YH君、笑うでないで)
サークルの仲間が毎日みたいにイレカワリタチカワリ、この改札抜けて、
タマゴの部屋にやって来ては、平穏な生活を妨害したもんですで。
桂荘のHOさんと二人で首にタオル巻いて、この改札抜けて、
柴崎のボーリング場に卓球しに行きょーったもんですで。
この改札抜けて、学校に行くかわりに、反対方向の神保町に古本買いに行きょーったもんですで。
ちゅうわけで、当時の飛田給の駅がこれですで。            


敏感肌のヤクザ屋さん [飛田給・桂荘物語]

タマゴ、今、毎日オキシドールで消毒して、オロナインを塗って、ガーゼを貼っているのですね。
足首です。痛々しいです。
なんで、こうなったか、というと虫に刺されたのです。
つい掻いてしまいました。
タマゴ、虚弱体質の上に肌も弱いのですね。すぐ化膿する。
この夏は用心してたのに、ついにやってしまった。
タマ妻はそんなタマゴを「オーバーだ」と笑います。
タマゴは「大怪我だぞ!バイキンが入ったらどうする?」と反論するのですが、
タマ妻、「アホか・・・・」と呆れるだけです。

肌、といえば。
タマゴ、学生時代にサウナでバイトしていたのですね。
銭湯に貼ってあった手描きボスターの「アスカラ、キミ、ハタラク?」のキャッチコピーに
ひかかってしまった。
で、面接に行ったら、角刈りの店長さんが出てきて、
「キミ、やめずに続けてくれるかなー?続けてくれるんなら採用するけど」。
変なことを言う人だなー、と思いつつ、ウィの返事をして無事採用されました。
通いはじめてわかったんですけど、
要するにそのサウナにはいろいろ癖にあるお客さんが多かったのですね。
で、バイトを採用してもすぐ辞めてしまう。
実際、タマゴと一緒に採用になった学生さんは、体育会系のガッチリした体格の人でしたけど、
お客さんの背中に彫り物を見ただけで、一日で辞めてしまった。
タマゴは子供の頃から温泉の共同浴場通いですから、彫り物自体はよく見てたので別に平気。

お客さんのなかには本格的なヤクザ屋さんもいたのですね。
Yさんなんかは組の大幹部だっていうウワサでした。
俳優の古尾谷雅人に似てて、長身でちょっとニヒルなシブい40代。
でも、普段は実に紳士的なので、バイトとして特に困った、なんてことはなかったです。
Yさんがやってくる。ロレックスの時計をタマゴに預ける。高そうな白いメッシュの靴を脱ぐ。
お風呂上りにはハーブティーを注文する。
Yさん、とても肌に気をつかっていたのですね。いつも入浴後はクリームを塗っていた。
「オレって、敏感肌なんだよなー」なんて言いながら。
ハーブティーはいつもアニス。「これ、肌にいいんだよ」と言いながら飲んでいた。
って、店長がそう吹き込んだみたいなんですけど。
なにしろアニス、ハーブティのなかでは一番高かった。たしか600円だったような。

時々、店長は「Yさん、出入りとかってないんですか?」なんて訊いてたけど、
Yさんは「オレは平和主義者だから」なんて言って笑ってました。
Yさんがアニスを飲んでいると、近くのガソリンスタンドの兄ちゃんがやってきて、
「Yさん、洗車、終わりました」なんて預かっていたキーを渡す。
愛車はお約束のベンツ、だったみたいです。
たまに組の若い衆も連絡にやってきてましたね。
で、若い衆は血気盛んですから、タマゴなんかを邪険に扱うんですね。
「おらーっ、なんだよ、テメエは!」なんて平気でスゴんだりする。
若いの、まだ練れとらんな、なんて思いつつ、タマゴが「すみません」と謝ったりしてると、
すかさずYさんが「こらーっ、カタギの衆に向かってなんだーっ!」なんて若い衆を叱るのですね。
若い衆、シュンとなって「申し訳ありませんでした」なんて言ってた。

そんな平和主義者のYさんの別の一面を見たのは、Yさんがサウナの公衆電話で
組の若い衆に指示を出してたときですね。(当時は携帯なんてなかったから)
「いいかーっ、おまえらーっ!ビビるんじゃねぇぞー。堂々と正面から乗り込めよーっ!」。
どうやら、出入りの指示のようで、いつものYさんと違って、それはそれはド迫力でした。
でも、ビビるなって言ったって・・・・・。そりゃ、Yさんは安全地帯(=サウナ)にいるからいいけど。
で、Yさんに、「あのー、Yさんは行かれないんですか?」と尋ねてみると、
「あ、オレは平和主義者だから。それよりアニス、ね」とアッサリ。さすが幹部ともなると違いますね。

タマゴ、あるとき、Yさんにこんなことを言われました。
「おめぇ、おもしれぇな。ああ?ちゃんと学校、行ってんのか?どうせ行ってねぇんだろ?
 どっちみち学校なんかツマンねぇだろ。やめちゃえよ。やめて、こっち来いよ」。
こっち来いって、どっち・・・・。
今から思えば、Yさんのリクルートに乗じていれば、それなりに面白かったかも。
でも、たぶん、「ビビるんじゃねぇぞ!」なんて叱咤されて、
敵陣突入なんてことになってたのでしょうね。
で、傷を負って、それが化膿して、オキシドールで消毒して、オロナイン塗って、ガーゼ貼って・・・・。
それって、結局、今と同じということですか。

バイトを辞めてしばらくした頃、コンビニで「アサヒ芸能」を立ち読みしてると、
どこやらの組の系図だか組織図だかが出てて、幹部の欄にYさんの名前がありました。
あ、ホントに大幹部だったんだ、とちょっとニヤッとしてしまいました。
Yさん、今もお元気でしょうか?肌のお手入れ、怠りありませんか。お懐かしゅうござんす。


富山のスペアリブ [飛田給・桂荘物語]

サークル仲間のOJ君は、金沢出身なのですね。
親分肌で面倒見がいい。
そのOJ君の肝煎りでサークルの同期と一緒に石川県の温泉に旅行に来ているのです。
旅館に一泊して、さて今日はどうしようか、と翌朝みなで鳩首会議をしている。
すると、食通のOJ君が、
「富山に美味い中華料理屋があるよー。特にスペアリブは絶品だよー。行ってみるー?」。
どうして中華料理屋でスペアリブなのか、よくわからぬままに、
OJ君のリーダーシップに従うことで一致しました。

で、やってきたのですね。富山駅。
駅前だというのに、妙に寂しい。道路も舗装してないぞ。
こりゃ、鳥取より田舎だがな。と変な優越感に浸りつつ、歩いていると、
OJ君、「あ、そこを左に曲がって」。薄暗い路地裏に入りました。
見れば、「○△食堂」の看板。中華料理でなかったんか?
店の前には懐かしいサンプルケース。
オムライスとかラーメンとか並んでる。こりゃフツーの大衆食堂だがな。
でも、OJ君が言うのだから、さぞかし美味しいのだろう、彼の言うことに間違いはない、と
OJ君を疑うことを知らぬタマゴたちはホイホイ店の中に入りました。

店の中はいたってフツー。テーブルが10卓ほど並んでる。
こちらは10名ご一行様なので、分かれて座る。
OJ君は向こうの席で、TK兄君やTJ君と一緒に座ってる。
タマゴはこっちの席で、KT改めYH君と隣り合わせに座ってる。
さて、注文。でも、OJ君のテーブル、スペアリブをオーダーしないのですね。
ありゃ、どういうことだいな。スペアリブを食べにきたのと違うのか。
さては、この店独自の掟があって、スペアリブを最初っから注文してはいかんのか。
郷に入れば郷に従え。スペアリブは様子をみて、後で注文することにしよう。
というわけで、タマゴ、「じゃ、カツ丼とラーメン」。

カツ丼とラーメンがやってきて、ハフハフ食べていると、隣のYH君の食が進んでない様子。
いつもは大食漢のYHがいったいどうしたことか。
さては、前夜、温泉旅館で食い過ぎて腹をこわしたか?それとも殊勝にダイエット中なのか?
不審に思いつつ、カツ丼とラーメンを食べていると、ありゃ!
いつの間にかOJ君のテーブルにはスペアリブが運ばれていて、
みな美味そうに喰らっているではありませんか!
おお、これはどういうこっちゃ?狼狽して、OJ君のテーブルに駆けつけてみても、
みなニヤニヤ笑ってスペアリブを頬張るばかり。こりゃ、イカン。
自分の席に戻って、隣のYH君に、
「おい、YH、エライこっちゃ。向こうの席じゃ、もうスペアリブを食べとるぞ。
 出遅れたがな。こっちも急いで注文せにゃならん」。
すると、こちらを振り向いたYH君はいつの間にかインド人が大好きなKM君に変わっていて、
「ハハ、そうですな。でもワタシはもう食べてますな」。
KM君、スペアリブをしゃぶりながら、ニタ~ッと笑った。
おー、出遅れたのはタマゴだけかーっ!スペアリブが~っ!スペアリブ~ッ!
富山のスペアリブ~ッ!

というところで目が覚めました。
せっかくこの前、ちょっとシュールな夢を見たというのに、また平凡な夢に戻ってしまった。
そんなに潜在意識がスペアリブを求めているのだろうか・・・・。
それとも、またみんなで学年旅行しようよ、ということなのだろうか・・・・。
いずれにしても、発想が平凡ですね。才能の欠如を感じます。

ちなみにタマゴ、スペアリブというものをはじめて食べたのは就職してから。オクテなのです。


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カレー嫌いなMR君 [飛田給・桂荘物語]

サークルの後輩で、体重0・128トンだったMR君、今はライターだかエディターだかで活躍中の由。
タマゴは学生時代、MR君を捕まえてはよく説教してたんですね。
タマゴ、ときどきこの説教癖が暴発するので困ります。
なんでも学食のテーブルをバン、バン叩いて説教していたらしい。
今でも、サークル仲間に会うと、この話を蒸し返されて実に具合が悪い、です。
みなが一斉にテーブルをバン、バンやりだす。やめてくれー。

あるとき、タマゴ、MR君にまた説教でもかましたらーかい、と彼を昼メシに誘いました。
「おーい、MR。メシでも一緒に喰わーか」
「・・・・あ、いや、昼メシ喰ったばかりなんで」
「でも、カレーくらいなら入るだらーが」
「・・・あ、でも、お金ないんで」
「だったら奢ってやるがなー」
「・・・僕、カレー嫌いなんで」。断られてしまいました。
でも、その後、学食でMR君が大盛カレーをパクついている姿を何度も目撃・・・・。
うーん、そこまでタマゴのことが嫌いだったとは。それにしても勘のいいヤツ。MR、アッパレじゃ。


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男だけのクリスマス [飛田給・桂荘物語]

その名は申せませんが、学生時代あるサークルに所属しておりました。
男だらけで、50~80人くらいの(えらい幅があるな)今から思えば変な集団でした。
その集団には、公的なものも私的なものも含めて、妙な伝統がありました。
公的なもののひとつは、「よかチン」と呼ばれる芸です。
一般に行われることもあるようなので、ご存知の方もあるかもしれませんね。
ビール瓶を何かに見立てて振り回すという低劣かつ下品な芸です。(でも、オモロイ)
その集団では、合宿の打ち上げのたびにこれをやっていたのですね。
九州出身者による一子相伝の由緒ただしき芸、ということになってました。
私的なもののひとつが「男だけのクリスマス」、です。
これはクリスマスを一人で過ごさなければならなくなって哀れな学生が、
サークル仲間を自分のアパートに集めて、空しく鍋をつつくという陰惨なものです。

さて。ある年のクリスマス。タマゴはアテが外れてしまいました。
クリスマスを一緒に過ごすつもりでいた相手にドタキャンされてしまったのです。
で、思いがけず一人でクリスマスを過ごすことになったタマゴは、
サークル仲間のKT君に電話でグチってしまったのですね。
すると、KT君、「だったらさぁ、おまえの部屋で鍋でもやろうよ」と言い出したのです。
アパートの部屋で鍋!それこそあの恐るべき「男だけのクリスマス」ではないのか!
とこらが、KT君、「だからさぁ、クリスマスってことじゃなくて、純粋に鍋を楽しむんだよ」。
純粋に鍋を楽しむ。ふむ。それならいいかもしれない。タマゴはそう思いました。
ああ、思えば、これが悪魔の囁きであったのです!

当日、タマゴの四畳半の狭い部屋に哀れなサークル仲間が集まりました。
来るわ、来るわ、こんなに部屋に入れるのか、というくらい来ました。
しかも途中で電話が鳴って、
「今さぁ、テレビ観てたら、クリスマスの話ばっかでさぁ、淋しくなっちゃったから、行くね」とか
「隣の部屋のヤツが女を連れ込んで楽しそうにしてるんで、居たたまれないから行くね」なんて
いうのもいて、またたく間に狭い部屋に10人くらい集まってしまったのですね。
でも、純粋に鍋を楽しむという名目なので、クリスマスの「ク」の字も言ってはダメよ、というのが
暗黙の了解になっていて、誰もクリスマスに触れようとはしない。(これはこれで哀れだ)

そのうち、鍋も尽きて、なにかコンビニに買出しに行くことになったのですね。
上級生がお金を出し合って、後輩を派遣した。
そしたらなんと、あろうことか、クリスマスケーキを買ってきたではありませんか!
「安売りしてたんで買ってきました。今日はせっかくのクリスマスなんで」だと!
アホタマー!そのことを忘れるために鍋をつついたんでなかったんかーっ!

ま、しかし、気のおけない仲間とワイワイ騒ぐのはよいもので、(隣の部屋の迷惑を別にすれば)
皆が帰宅する頃にはタマゴもすっかりよい気分になってました。
近くの駅まで送っていって、向こう側のホームから、
「せんぱーい、今日はお世話になりましたーっ」「とても楽しかったでーす。よいお年をーっ」なんて
叫んでいるのを聞くと、ああ彼らとひと晩一緒に過ごせてよかったなぁ、としみじみしたものです。

ところが。悪夢が待ってました。冬休みが明けて、試験が始まった頃ですね。
サークルの溜まり場だった学食の片隅に立ち寄ってみると・・・・。
「お~、おまえ、『男だけのクリスマス』、やったんだって?」
「あれほど『男だけのクリスマス』を忌み嫌ってたのに?」
「なんでも主宰者だったそうじゃないか?」と異口同音に・・・・。
どういうこっちゃ!
「いや、あれは純粋に鍋を楽しむという集まりで、その発案者はKTで・・・」と抗弁しようとすると、
そのKT、
「いやぁ、オレもまいったよ。日頃強気なコイツがさぁ、電話でグチってばっかでさぁ・・・。
 まぁ、こりゃ友人として何とかしてやらねば、と思ってアドバイスしたんだけど、
 そしたらコイツ、ほんとに『男だけのクリスマス』、開催したんだよねー。」だと!
そして、あの感動的な挨拶を寄越した後輩たちも、
「そうですねー、僕らもああなっちゃいけないっていう見本をみせてもらいましたよー」
「どんなことがあっても、『男だけのクリスマス』を主宰するようになっちゃ、オシマイですよね」だと!
ありゃ、純粋な鍋パーティでなかったんか!
「そうやって、自分にウソをついて納得しようとするのがチミの悪い癖だよ、フッフッフ」。
そう笑ったのは体重0・1トンのKTでした。今もって、あの屈辱は忘れがたい、です。


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